天邪鬼ですよ

致命的に素直さに欠けるにわかサブカルクラスタの日記

卒業論文とビッグデータの話

実は、この時期になってもまだ卒業論文を出していない。

ゼミでは先週まで発表の準備で忙しかったし、プライベートでも資格の勉強なんかがあってなかなか自分の中での優先順位は低めだったからだ。

まぁ、別に出さなくてもゼミの4単位がもらえないってだけで卒業には全く響かないんだけれども。

でもどうせなら記念に出しておきたい。

参考文献だけなら数か月前から準備していたし・・・。

 

とりあえず今週までには何とか提出できるように頑張るとして、書き上げるにはまだ資料が足らない。

だからこんな本を買ってみた

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www.amazon.co.jp

いわゆる「ビッグデータとは」って疑問への入門書みたいな感じ。

 

自分が「ビッグデータ」って言葉を初めて知ったのは4月の末、東京に向かう飛行機の中だった。

着陸の2時間後に控えていたとある企業の一次面接のために「朝日 キーワード就職2015」を開いていた。

そこで偶然見つけた。

とはいっても、その中には「インターネット上で日々生み出される大量の情報のこと」なんてざっくりした説明しかされてなくて、「そのまんまじゃねーか!」と突っ込んでしまったが。

結局その面接も落ちたし。

 

そしてここにきて再びビッグデータと向き合うことと相成った。

いやぁ、1500円は高かった。

電子媒体なんだからもう少し値下げしてもいいのにねぇ。

まぁ、これも必要経費と思って・・・

 

実際に読み進めていくとどうやらビッグデータとは「情報の質にかかわらず大量にデータを抱え込んで分析することによって因果関係をすっ飛ばして、相関関係のみを高い精度で分析する」ってことみたいね。

この場合の因果関係は「理由」で、相関関係は「結果」

ようは、どうしてそうなるかは分からないけれども統計的にほぼ正しい未来が割り出せるよ、って話。

具体的には世界中のgoogleユーザーの検索行動からインフルエンザの感染拡大を予測したり、過去数十年の飛行機チケットの価格変動グラフから最安値で帰る日時を割り出したり・・・

過程を重視する人にとってはズルをしているのと同義なんだろうけれども。

 

今まで消費者としてしか社会とかかわりを持たなかった自分なんかからすれば、ただただ便利じゃん、くらいの感想しか抱かなかった。

けれども、何をもって判断しているのかはわからない、でも統計的に正しい統計結果が世の中にあふれたとして、そのとき自分は自由意志で物事の決定ができるだろうか。

そこに「自分」はあるのか?

みたいな問題提起が最後になされてて、時分の浅慮を思い知った。

 

ビッグデータが多分野に活用できると聞いて思い出すものがある。

もう14年前の映画だけれども、「マイノリティ・リポート」って映画だ。

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自分は予告編しか見たことなかったけれども、すごく印象に残っていた。

西暦2054年、ワシントンDC。政府は度重なる凶悪犯罪を防ぐ策として、ある画期的な方法を採用し、大きな成果をあげていた。それは、“プリコグ”と呼ばれる3人の予知能力者によって未来に起こる犯罪を事前に察知し、事件が実際に起きる前に犯人となる人物を捕まえてしまうというもの・・・

方法は違うけれども、これも確かに原因をすっ飛ばして最善と思われす結果を追求する社会ではある。

似たようなのだと、アニメ「PSYCHO-PASS

これも原理はわからないけれども最適解を提示してくれる何かに依存して(支配されて)いる世界の話だった

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確か、こういう「技術と使い手の主従が逆転する」って未来予想図、最近どこかで読んだ気がするぞ。

未来予測ってことごとくターミネーターマトリックスみたいなディストピアを予想していて少し鬱になる。