天邪鬼ですよ

致命的に素直さに欠けるにわかサブカルクラスタの日記

方言の話

初めて母方の叔父さんとお酒を飲みに行った。

入った店は店員が2人で回している小さな居酒屋。

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叔父さんも最初は県外就職だったから有益な話が聞けると思っていた。

でもどうやら叔父さんの場合は友人と3人でシェアハウスをしていたらしい。

自分の場合は厳しいだろうな、というか嫌だ。

そういえば「叔父」って書くのは親の弟の場合で、「伯父」って書くのは親の兄の場合なのね、知らなかったわ。

 

今週のお題「方言」

県外に出るってなるとどうしたって一つの障害になるのが「方言」だろうか。

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事実、母親も叔父さんも県外就職にあたってまったく言われないってこともなかったみたいだし。

自分も就職活動中にグループワークなんかではよく「関西の方ですか?」って聞かれることが何度もあった。

どうやら標準語を喋ってるほうからすれば鹿児島弁も十把一絡げに「関西の言葉」になるらしいね。

 

自慢じゃないが鹿児島弁は全国の方言の中でも難解な方言に当たる。

曰く、薩摩藩が江戸から来るスパイに情報を悟られないよう、自分たちの言葉を作り上げたかららしい。

小学校の総合学習の時間なんかでも、年配の方を招いて鹿児島弁の教育をやってた時もあったな。

特に印象に残ってるのが「けけけけ」。

意味は「貝を買いに行きなさい」。

鹿児島に住んでて、86の祖母とも割と会う機会の多い自分には何となく意味が理解できるけれども、他県の人に判れっていうのは酷な話だろうか。

 

そういえば鹿児島弁を語るにおいて外せないのが「ちゃわんむしのうた」だ。

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内定者懇親会の席で鹿児島県民だってことを話したら「こんなのあるんでしょ?」って言われて、他県の人でも知ってるくらい有名なんだなと驚いた。

うんだもこら いけなもんや あたいげどん ちゃわんなんだ
ひにひにさんども あるもんせば 
きれいなもんごわんさ 
ちゃわんについた むしじゃろかい 
めごなどけあるく むしじゃろかい
まこて げんねこっじゃ わっはっはー

 意味は

 ある茶店で客が「茶わんむし」を注文した。ところが主人、店員とも「茶わんむし」の料理名を知らない。主人は、客に出したお茶に虫がいたとかんちがい。店員をよびつけ「おまえは茶わんを洗ったのか。お客さんが茶わんに虫がついていると言いよるぞ」
店員は「日に日に三度も洗っているんです。いったいその虫は茶わんにひっついていた虫でしょうか。それともめごなどをはねあるく虫でしょうか。茶わんについている虫なら私の責任ですが。」と意気まくのに主客大笑いという一幕

 いやぁ、客の笑いのツボがわからん。

 

一時期は鹿児島県内のみのCMで何度も流れたから若い人たちでも大体知っているんじゃないかな。

ただ、今年最初の南日本新聞の一面には子供の鹿児島弁離れを嘆くものがあった。

昔は普通に通じた言葉が今の人には全く伝わらなくなってるらしい。

TVでもほとんどの局が標準語でしゃべってるから、余計に地方局のタレントの訛りが耳障りになってるし。

そのうち鹿児島独特のイントネーションもなくなるんだろうか。

それはそれで寂しいな。