天邪鬼ですよ

致命的に素直さに欠けるにわかサブカルクラスタの日記

南風録と「丸山和也議員のアメリカ黒人奴隷発言」の話

半年ほど前から「南風録スクラップブック」を作っている。

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毎日その日の南日本新聞の南風録を切り取って貼り、その書き取りと今日の一面の記事、それに一言日記みたいなものを習慣づけて記録している。

今日の南風録テーマは、先月の南風録へのクレームから始まり、国会議員の失態を糾弾するといった内容だった。

その中で不祥事の一例として挙げられていたのが「丸山和也議員のアメリカ黒人奴隷発言」だったわけだが・・・f:id:motoki8230:20160219234716j:plain

 

これって実のところメディアの悪意ある編集による誤解だったみたいで。

logmi.jp

発言の前後全文を読んでみると言葉のチョイスはともかく決して黒人蔑視・人種差別的発言じゃないってことが判る。

このことについて事前に知識を得ていた自分としてはこの部分、書き取りをやめてしまおうかなと本気で考えた。

 

「南風録」は南日本新聞の社説的立ち位置のコラムであり、そこに書き手の主観が入ってしまうのは当然だろうしそこを否定する気もない。

事実、昨年の安保法制の時には厳しく自民党を批判し、SEALDSを擁護し、まさに「戦争法反対!」みたいな立ち位置を貫いていた。

保全面賛成!ってわけではないけれども、自民の言い分にも理はあるなと考えていた自分にとっては受け入れがたい南風録が続いていたけれども、それも一つの物の見方だしな、と納得させた。

 

しかし、今回のはどうだろうか。

ものの見方とかの話ではなく、完璧に不足した・中途半端な情報を元にいち政党を批判していないだろうか。

別にこの足りないニュースを載せているのは南日本新聞だけではない。

だけれども、それなりに影響力のある地方紙が得意顔で掲載するにしてはうっかりの域を超えてるとも思うわけで。

 

よく、「新聞は2~3社を比較して読みなさい」って聞くことがあるけれどまさにそれだと思った。

どうも無意識のうちに地方紙信仰みたいなものがあった感は否めない。

身近で、長く続くものが一番信じられるってわけでもないのにね。

 

ただ、そうはいっても

現実問題、新聞を2~3社比較して読むなんてこと毎日続けるのは時間的にもコスト的にも誰でもできることではない。

現時点で一紙を読み切ることすら難しいんだから。

どこかに絶対的に信頼できる情報媒体がないものか・・・

 

と考えたときに現代っ子の自分が思い浮かべるのがネットである。

お手頃でどの媒体より早く、ものによっては事件発生より前の段階でニュースを察知することすらできる。

しかも大体がタダ。

事実、今回の丸山和也議員のアメリカ黒人奴隷発言の全文もtwitterで得た情報だし。

 

ただこういうことを言うと必ずあげられる指摘が「ネットの情報の正確性」で。

とはいっても現状、ネットの情報と他媒体の情報の信頼度はどっこいだと思う。

むしろ恣意的に操作できる分、新聞なんかのほうが信用ならない気が。

最近、過去の意図的な情報操作による影響の裁判で新聞社側が負けたこともあったはずだし。

ここいらで報道業界は奮起しないと他の情報技術にその既得権益を奪われてしまうんじゃないかな?