天邪鬼ですよ

致命的に素直さに欠けるにわかサブカルクラスタの日記

「アイアムアヒーロー」の話

この前、「傷物語 鉄血編」を観に行った時に「アイアムアヒーロー」の劇場予告をやっていた。

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どうやら大泉洋主演で、今度実写化するらしい。
18巻も続いて今更かって感じだけど。
 
この「アイアムアヒーロー」、結構前から名前は知っていたけれども未だちゃんと読んだことは無かった。

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一度、BOOKOFFで立ち読みをした時は「汚い絵だなぁ」くらいの感想しか持たなかった。
主人公の駄目さや周囲の人間の汚さなんか、自分の事を責められているような気分になる。
結局1巻で読むのを辞めてしまったんだけれど。
でも、この期に改めて読んでみることにした。
 
先ず面白いのが主人公:鈴木英雄の成長。

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最初、事ある事に自己逃避して嫌なことから逃げて事なかれ主義を貫いていた主人公が、困難にぶつかる度に逆境をバネにして成長していく様は読んでいて心地いい。
1巻と10巻の主人公を見比べてみると考え方もだけれど、顔つきも若干精悍になってる。
 
先ず、なんて書き出しをしたけれども、実際この漫画で自分が見出した価値は主人公の成長だけなのよね。
パンデミックに逃げ惑う人々の有り様とか、ゾンビ(ZQN)の描写なんかは吹き出しの中の文字も相まって「GANTZ」の星人のよう。

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そして俺はあまりGANTZは好きじゃない。
 
一応、最新刊まで読んでみて思ったのは「これ、1巻のエピソードいったか?」ってことだった。
序盤の方は読んでて苦しい、汚い話がダラダラ続いてて読む気が失せる。
最初の方、よくこんな感じなのに連載が続いたなぁ。
 
最初の方は明らかな異常事態であるにも関わらず、法律とか道徳とかに拘って対処がことごとく後手に回っているのが読んでいるとイライラする。
でも、「バイオハザード」なんかで感覚が麻痺してるだけで、実際のパンデミックに遭遇すると案外こういうのが現実的なのかもしれないな。
 
連載も今年で6年目、話の方はまだ全然進んでいないけれども実写化にあたってはどういう決着にするんだろうか。
結構なビッグタイトルにはなっているけれども実写化でかえってファンを減らすような結果だけは避けて貰いたいな。