電子書籍と「2045年問題」の話
今日は久々に外に出る口実がなかったから家にこもって勉強することにしてた。
個人情報保護士の試験勉強しつつ、卒業論文にも手を付けなければなと選んだ題材が2045年問題だった。
技術的特異点(シンギュラリティ)について初めて耳にしたのは昨年だった。
Podcastで放送してる田代智一と田渕智也の「たっちレディオ」で、ある回にポッと出たワードがなぜか耳に残っていた。
軽く調べてみると「なんだかSFの世界だなぁ」って感想
卒業論文のテーマは「ジブリ作品について」なんてテーマで書いたOBが卒業できるくらい自由だし、多少SFでもまぁ大丈夫だろうと思って購入したのが
著:松田卓也 「2045年問題 コンピューターが人類を超える日」
kindle版がAmazonで400円ちょっととお手軽だったから購入。
これが電子書籍初体験。
導入部分から「2001年宇宙の旅」「攻殻機動隊」「ターミネーター」「マトリックス」と、にわかオタの食指が伸びそうなワードが出てきた。
特に「攻殻機動隊」に関しては超好きな作品だし出てくる技術が現代でも試験的に運用されてるって話で、読んでて心が躍った。
そういえば眼鏡も技術的には義体化みたいなものか・・・
それから「ターミネーター」「マトリックス」って作品を並べている以上、どうしたってコンピューターによる支配って話は避けられないよね。
まぁそれだって起こりうるのは自分が十分生きた後だろうし、60まで生きればあとは消化試合みたいなものだろうと腹は括れるけど・・・
そう遠くない未来の危機に関しては穏やかではいられないよね。
もともと卒論のテーマにしようと思っていた「技術の進歩における失業者の増加」に関してはある程度の予想はできていたけど、もっとヤバい「成長の限界」についてはさすがに心が沈んだ。
こんなに心沈んだのは中学2年のころ「死んだら意識はどこに行くのか」って考えた時以来だよ。
本の大部分は、コンピュータが総合的に人間を超える頭脳と意識を得るために必要とされるものは何か、って話だったけど成長の限界の話でなんかどうでもよくなってしまった。
ただ、著者の最後の考えは少し「psycho-pass」っぽかった。
人間の手で資源の配分を行う以上、そこに権力者の都合や統治者の能力不足が必ず発生するんだから、だったらいわゆるビッグブラザーに資源の配分をゆだねてしまおうと。
人工知能による独裁って聞くとシビュラシステムを連想してしまう。
まぁ主権者たる国民が自国に無関心な「機能しない民主主義」よか有能な統治者、ましてや人間以上の頭脳を持つ人工知能による独裁のほうがまだ十全に機能するってのは理解はできるんだけど・・・
民主主義の砦、ヤン・ウェンリーの信奉者としてはもろ手を挙げて賛成はしずらいのよね。
とりあえずこの本読んで最初にしたの成長の限界に関する書籍の購入だった。
今度のは2200円(たっか)
もしかしたらこっちを卒業論文のテーマにするかもなぁ。
結びに
ワンクリックで購入できるから預金がみるみる減っていきそう。
思うに電子書籍の狙いは利便性特化による購買数の向上ではなく、購入意識の薄さを突いた購買数の向上だね。
久々に腰を据えて活字を読んだけどこれを機に散財する・・・なんてことだけは避けたいな