棟上げの話
昼過ぎ、祖母のお見舞いから帰ってきた両親が一言「下で棟上げやるみたいよ。」
どうにも近所で建設中の家でもうすぐ棟上げが行われるらしい。
昨日前を通った時にみた立て看板だと昨日が上棟式だったみたいだから、てっきり餅とか金とかはまかないんだなぁ、って思っていたけれど。
別日だったみたいね。
「棟上げ」って言葉を数年ぶりに聞いたくらい、最近はとんと棟上げを見なくなった。
最後に経験したのはちょうど10年前、我が家の棟上げだった。
自分も梁に上って、上から焼酎や金や餅をばらまいた覚えがある。
その時は確か雨の日で、上から降ってくるのが雨なんだか焼酎なんだか分からずただただ酒のにおいだけが漂っていた。
撒いた金額はちょうど3650円分だった希ガス。
曰く棟上げ(上棟式)とは
建物の守護神と匠の神を祀って、棟上げまで工事が終了したことに感謝し、無事、建物が完成することを祈願する儀式。
なんだとか。
ニュアンス的に地鎮祭と似ている・・・
調べてみると、最近では地鎮祭はやっても上棟式はしない、ってところが多いみたいね
確かに道を占領するし、金も2倍かかるし、人がゴミのようだし。
事実、今日の上棟式でも狭い道路を完全に塞いじゃったみたいだし。
あと10分、親が帰ってくるのが遅かったら家に入れないところだったし。
自分の場合でもわざわざ金払ってまで儀式を2回する必要性は感じないだろうしなぁ。
上棟式といえば
帰ってきてから上棟式に参加した妹に親が一言
「傘を持っていけば良かったのに」
妹はこの言葉にいたく後悔していたけれども、自分はかつてこの甘言に乗ってしまったことがあった。
その結果、自分よりずいぶん歳が上のお爺さんにもの凄くなじられて当時小学1年生だった自分は泣きながら開始前に家に帰った記憶がある。
お利口さんではなかった自分は傘持っていけば周囲はどう思うかって想像ができなかったんだね。
22にもなった今となっては近所の顔も合わせたことのない中学生(+厚顔な妹)と肩を並べて参加なんてできないから、写真だけ撮って帰ってきたわけだ。
それでも妹からは嘲笑されたけれど。