「入社1年目の教科書」の話
一か月前から週二で夕方に家庭教師が来るようになった。
自分は大体その時間はいつも家にいるため自室で音をたてないようにジッとしている。
専ら最近はその時間を利用して積読を消化することにしている。
今日読んだのは「入社一年目の教科書」だ。
今年に入って電子書籍を利用し始めて先ず買った本がこれだった。
「入社一年目」ワードに惹かれて買ったものの結局読んだのは今日になった。
入社まで残り一カ月と迫り、自分としては一つでも多く今後の指針が欲しいところだ。
その点でいえばこの本は社会人としては当たり前のことを50項目、一つ一つ経験談を交えて丁寧に解説していた。
ただ、当たり前のことって結構難しい。
例えば社会人1カ月前の学生としてはこの時期、仕事で必要なスキルを身に着けるとか、内定先にOBがいれば個人的にアポイントをとってより突っ込んだことを聞いておくとか、やれることはたくさんあるだろう。
ただ、分かってはいても実行に移すのは誰にでもできることじゃない。
自分だって「まだ学生だし」っていう言い訳を使い続けてこの半年間、周囲の追及を躱してきたし。
まして多忙を極める社会人にもなったらtodoリストを作ってる余裕すらないだろうな。
その点では確かに教科書は必要かもしれない。
この本では目次の前に「仕事において大切な3つの原則」が紹介されていた。
- 頼まれたことは必ずやりきる
- 50点でいいから早く出せ
- つまらない仕事はない
先にも書いたけれども、どれも今更言葉に著すほどのものでもない。
そりゃあやらないよりやったほうがいいに決まってる。
ただ理解していてもこれまでの自分には全くできていなかったし、今後確実にやっていけるかもわからない。
でも文字に起こして視覚で認識すると頭で分かってるよりもより意識できる、気がする
そして本文。
1項目ごとに1~2P分、軽い解説とともに経験談を交えて全50項目。
自分が特に気を付けるべきだと感じたのは
- メールは24時間以内に返信せよ
- 仕事の効率は「最後の5分」で決まる
- 頼まれなくても議事録を書け
- アポ取りから始めよ
- 仕事は総力戦
- 感動はためらわずに伝える
- 宴会芸は死ぬ気でやれ
- 悩みは関係ない人に相談
の8つだった。
共通するのは過去に失敗を経験したものや、身近なできる人の「こうありたい」って部分だ。
要は自分で理解できている自分の足りないところだ。
そして2時間しないくらいで50項目読み終えた。
本という形態だったから丁寧に50項目に分けて細かく説明していたけれどもざっくりいうと
- 意識(責任感・プラス思考・気配り)
- スピード(報告・連絡・相談)
が社会人1年目において自分が意識しておくべき物だな、って考えた。
大学生活4年間でもこれらが足りていなかったために何度も失敗を繰り返してきた気がする。
細かなところでいえば「筆まめさ」だろうか。
筆者の体験談なんかを読んでいると社内外の人と何かある度にメールを送っている。
それだけでなく議事録もその都度とり、情報収集においては知識を入れるだけでなくそれを文字に起こして専門の方の手を借りて何度もブラッシュアップする勢い。
メール一通書くにも長い時間を要し、自身の記憶を過大評価するあまりメモをほとんど取らず、一方向から知識を得ただけで知った気になっている自分なんかとは正反対だ。
まずはそこら辺の意識改革からだろうか。
総合してみると「どんな時も社会人たれ」って感じがした本だった。
仕事するときも、ご飯食べる時も、遊ぶ時も、眠るときだって結局は仕事につなげるため、みたいな。
四六時中気を張る気はないけれども、せめて決められた就業時間の間だけでも自分の仕事に十全に意識を向けて頼られるような社会人でありたい。