「闇金ウシジマくん」の話
先週の「杉田智和のアニゲラディドゥーン」で少しだけ「闇金ウシジマくん」について触れていた。
流れはよく覚えていないけれども、その中で印象に残ったのが「人は金のためにどこまで汚くなれるのかって漫画」というワードだった。
前々から目を引く表紙だなあと気にはなっていたので、この期に読んでみることにした
内容は
10日5割の超暴利闇金融『カウカウファイナンス』の営業者・丑嶋馨の日常と、カウカウファイナンスに訪れる客およびその関係者の様々な人間模様と社会の闇を描いたストーリー
らしい。
なんとなくギャグっぽさも匂わせるようなタイトルの割に内容は今まで読んだ漫画の中でも最上級にブラックだった。
まず、絵が怖い。
登場人物のほとんどが「進撃の巨人」に出てくる巨人のようなタッチで描かれている。
ざっくり言えば、汚い。
男性キャラはもれなく全員汚いし、中年女性も同様。
堕ちた客なら女性でも汚いし、一般女性もなんだか不安感を煽るようなキャラデザ。
ストーリーにも救いがない。
自分は6巻までしか読めなかったけれども、その中でプラスマイナスゼロで終わったのは1話のみで後は全部胸糞。
というか読んでて気分が悪くなる。
チンピラからニート、一般人や学生に至るまで身分・年齢に関わらず皆不幸になる。
どうやらこの漫画を楽しく読むには、自分は未だキッズだったみたいだ。
この漫画、内容のブラックさもさることながら、それ以上に将来への漠然とした不安に襲われるようになる。
上京が控えているから特になのかもしれない。
もし引っ越し先に債務者が住んでいたら、もし同僚に債務者がいたら、もし道端で債務者に絡まれたら、もし自分がクビになって借金をせざるを得なくなったら、仮に順調に行っても突然事件に遭遇したら、もし身内から債務者が出てきたら・・・
この先、つまずかないで生きていくほうが難しいかもしれない。
昨年放送された「流星ワゴン」
あれもレベルの違いはあれど漠然とした不安に襲われるドラマだった。
会社は首になり、息子は家庭内暴力、妻はSEX依存症。
過去からタイムスリップしてきた父親は好き勝手に主人公に責任追及していたけれども、すべての問題を事前に察知しろってのはどだい無理な話だろうよ。
人の責任まで背負いこまなくてはならない、ってのは怖いなぁとあらためて思った。
気分を治すために、日常系4コマ漫画を何冊か読み漁ったけれども一向に気分が晴れない。
読まなきゃよかった・・・