マイナンバーと卒業論文の話
昨日家に帰り着いた時、内定先の企業からマイナンバーの提出を求めるメールが届いていた。
そのメールに返事をして、提出用URLが届いたのが今朝。
提出には身分証明書のコピーが2点必要、ってことだったからこれを機に個人番号カードも作ってしまえと思い立った。
思い立ったんだけれども、どうやら証明写真が1点必要らしいね。
いや、知ってはいたんだけれども、その写真の規格が今まで就活や検定用に使ってきた3cm×4cmじゃなくて3.5cm×4.5cmらしくて。
じゃあ新たに写真を取り直さないといけないんだけれども会社とかに提出する用であれば私服よりスーツのほうがいいかなと。
そう思って明日以降に写真を撮りに行こうと構えていたら正午に催促のメールが届いた
あんまり急かさないでよ。
仕方がないから今回は個人番号カードを作るのはあきらめて一刻も早く提出することにした。
家に届いていた通知カードを切り離して近くのファミマに出かけた、豪雨の中。
免許証と通知カードをスキャンして家に帰りすぐさま提出した。
連絡や提出物はできるだけ早く、ってのは他人より心がけてきたつもりだったけれどもまさか2時間おきに催促のメールが届くとは思わんかったわ。
でも、これでもう提出するようなものはすべて用意できたはず。
そして帰ってきてから、昨日の卒業式で教授から渡されたゼミ生の卒業論文集を読んだ
どうせ外は雨で何もすることなかったし。
中を確認してみると、結構固そうなテーマが多かった。
以前「参考までに」と教授に渡されたOBの卒業論文はコミケやジブリ作品等の緩いテーマの論文が多かったからそういうテーマで書いてくるやつも一定数居ると踏んでいたのに
- 軽減税率
- TPP
- プライベートブランド
- 音楽媒体の変遷
- 投資信託とラップ口座
- 正規雇用・非正規雇用
- 九州FG
- 技術的失業
随分真面目なテーマの多いこと
しいて言えば音楽媒体が少し柔らかめかな?
各々の論文を読んでてまず感じたのが、「コピペって思った以上に他人から分かってしまうものだなぁ」ってことだ。
語尾が統一しきれてない、みたいなのはまだかわいいもので酷いのになると雑多に資料を集めてしまっているせいか前後と話の展開が変わっていたり全3章までしかないのに「のちの第4章で解説する」みたいな一文が恥ずかしげもなく並んでいたりする。
まぁうちの教授は提出さえすれば内容に関しては割と寛容って人だからはじかれなかったんだろうけれども。
同じゼミ生としては論文の裏の筆者の為人まで知ってしまっているから内容も相まって「やっぱりな」って感想しかなかった。
あと、自分の手で書かれた文章はやっぱりわかりやすいな、ってのは感じた。
いくら原典があるとはいえそれを一つの論文とする以上、そこには流れが生まれる。
内容的にはCTRL+vで貼り付けるのも、ちまちま手打ちするのも変わらないのかもしれないけれども、自分の手がそこに入る以上思考する時間が生まれて前後の流れを気にするようになる。
そういう文章は読みやすく感じる。
まぁ自分があまりお利口さんではないっていうのもあるんだろうけれども。
細かい数字の並ぶ一覧とか、自分の知らない人の名前がずらずら並ぶ年表なんかを見ていると、試験の参考書を読んでるようで眠たくなってくる。
そういうのは文字数を稼ぐのには便利だけれども読ませる気はないよね。
知識もだけれども、それ以上に興味を喚起する文章の構成って重要だわ。
その点、池上彰って凄いな。
最後までダレずに読み切ることができるんだから。
個人的にゼミ生の論文の中で一番読みやすかったのは冒頭の軽減税率の話だろうか。
序盤は少しだけ難しい話が並んでいて「つまんないな」って思ったけれども、後半はすでに軽減税率を実施している国での実情と問題点を4つ挙げ、筆者の考えを添えて紹介しているのが実に読みやすい。
出てくる名詞も、自分とはかけ離れた国の政治家名などではなく、日本に住んでいてもなじみのある商品名なんかでイメージがしやすかったし。
さすがゼミ一の優等生。
最後に自分の論文も読んでみたけれども、中途半端に引用していたり、あれもこれもと欲張ってつまんでいたせいで話があちこちに散らばっていてどこをとっても中途半端な論文になっていた。
残念な形で「情報収集は原典に当たれ」って言葉の正しさを証明してしまったな
ほかのゼミ生には参考文献を読み直してほしいものだ。
追記
いまさらになってマイナンバー実務検定の自己採点をしてみた
結果は38点、ぎりぎり合格ライン。
「2級を受けていればよかった」なんてよく言えたものだ。
やっぱり過去のデータって大事。
10回以上になったら2級に挑戦してみるか。