「精霊の守り人」の話
今年は3/17から春の彼岸に入った
ということで、上京する前に墓参りに行くことにした。
最後に訪れたのが就活の直前だった気がするから少なくとも1年以上は来てないことになる。
特に変わったこともなかったけれど。
その帰りに寄った店の焼肉ランチ。
思いのほか野菜の比率がすごい。
21:00からNHKで「精霊の守り人」の実写が放送されてた。
こういうアニメの実写化(もっといえば小説のアニメ化)ってことごとく劣化してしまうものだよね。
今日だって友人が「僕だけがいない町」の実写を観に行って酷くガッカリしていたみたいだし。
ただ頭で理解はしていても、やっぱりネームバリューの恩恵か「観たい」って思ってしまうのよね。
そしてやっぱり後悔する。
短槍使いの女バルサは、青弓川に流された新ヨゴ皇国の第二皇子チャグムを救う。彼はその身に、この世(サグ)と重なって存在する異世界(ナユグ)の水の精霊ニュンガ・ロ・イム〈水の守り手〉の卵を宿していた。チャグムの母、二ノ妃は、バルサにチャグムを連れて逃げるよう依頼する。新ヨゴの建国伝説では初代皇帝トルガルが水妖を退治したとされ、水妖に宿られたチャグムを、皇国の威信を守るため父帝が秘密裏に殺そうとしているのだ。
こんなストーリー。
個人的には主人公:バルサがキャラデザといい、声といい、攻殻機動隊の草薙素子を連想して大好き。
監督も一緒だしね。
(一人を除いて)登場人物の全員が自分の信じる者のために命を懸け、最終的には
立場の垣根を超えて一致団結する姿とか胸が熱くなる。
特に好きなシーンはここだろうか。
年のせいか何だか涙が出そうになった。
バルサ姉さん、たらちねぇ。
それだけに実写版では粗が必要以上に目立ったように感じた。
まず、キャラ設定に若干の改悪がある点。
これは時間的な制約上必要なことなのかもしれないけれども、帝(藤原竜也)が出しゃばりすぎなのと、ジグロ(吉川晃司)が語りすぎだね。
どっちも説明がくどすぎて、見ていてつらくなる。
雰囲気で匂わせる、みたいな表現は不可能だったんだろうか。
あと、個々のキャラクターの悪意なんかが垣間見えてしまって原作を汚されてしまったように感じた
双方、信じるものが違ったからこそ、そこが対立しないってわかった時には力を合わせて大団円を迎えることができたのにこの話の流れじゃどう転んだって悪者が必要になっちゃうじゃん。
最後のほう、バルサも躊躇いなく敵を切っちゃってるし…。
キャストのほうはまぁまぁだったんじゃないかな。
特にバルサとトーヤ。
バルサ(綾瀬はるか)は思っていたよりバルサできてて感心した。
ただ、せりふ回しが若干意識しすぎててくどくなってしまっていたけれども、そこはキャストの落ち度ではないな。
トーヤ(加藤清史郎)は何も言うことがなかった、良い。
声と言い喋り方といい、はまり役だったんじゃないかな。
少しチャグムに当たりが強かったけれども、そこは実写のチャグムの責任だし。
というか、こども店長だったのか。
OPのテロップを見る限り全4回みたいだから残りは3回。
進度としてはまだアニメ2話分(全26話)しか進んでいないようだから今後はますますオリジナリティ高めになってくるんだろうね。
「嫌いなものであっても視聴するまでは批判すべきでない」って言葉に従って最後まで視聴したけれども、これは次はないな。
口直し?にもう一度アニメを視聴しなおそうかしらん。