ドライブと砂蒸し温泉の話
就活終えて鹿児島に帰ってきてからこっち、もっと鹿児島のことについて知らなきゃ、と考えるようになった。
というのも生来の出不精ゆえか、16年間鹿児島に住んでいながらあまり進んでどこそこ行った記憶がない
そのため、他県の人間が興味を持ちそうなことについては未経験なことが多いと気づいたからだ
よく日本人は海外志向が強いわりに先ず自国のことについて理解しておらず、そのため日本について質問されても答えられないことが多い、と聞く
今は自分の縄張りでも、ひとたび外に出ればそれは「知識」として自分の内に持っておくべきものじゃないか、と考えた。
だから今年文化遺産に登録されて注目を集めた「仙巌園」にも秋に行ったし、「知覧特攻平和会館」にも改めて行った。
そして今日はその第3弾
よく写真なんかで美人が砂に埋まってる風景を見るが、実際に今まで体験したことがなかった。
超遠いってわけでもないし、家族と日程を合わせて数か月ぶりにドライブに出かけた。
カーナビや道路標示とにらめっこしてたどり着いたのは「山川砂蒸し温泉 砂湯里」
急な坂道を抜けたところにある綺麗な場所だった。(事前に調べておいた場所とは違ったけれども)
砂蒸し温泉のシステムについては中途半端にしか調べていなかったため、着替えやふろ道具一式を持って行ったけれども、実際に必要だったのはタオル1枚だけだった。
衣服をすべて脱いで浴衣1枚になり、サンダルを履いて屋外の砂蒸し温泉へ
アロハシャツに短パンでシャベルを持ったおじさんが数人いた
どうやら彼らが自分たちを地中に埋めてくれるらしい。
頭の下にタオルを敷いて寝そべる。
上から土をかけられていく感触がなんだかこそばゆい。
なぜか小学生時代の砂場遊びの記憶がよみがえった。
砂と水を固めて作った砂山に手探りでトンネルを開通するような感じ
身体を砂の中にほぼほぼ埋められると体の下から発せられる熱が上からかけられる砂の重さによって強まっているように感じた。
その砂の重さも不快な重さではなく、体内の血の巡りが感覚的に分かるようなふわふわした重みだった。
ただ、上にかかってる砂はあくまで重りでしかなく体にかかってからしばらくすると熱を失ってしまうため、当初のイメージとは違い背面からの一方的な熱しか感じなかった
「温泉」とはいうものの、多分マッサージ的意味合いの方が強いんじゃないかなと思う
おそらくあの場で一番熱が上がっていたのは、どの客でもなく係員のおじさんだろう。
埋まってる間、係のおじさんに砂蒸し温泉の原理を聞いた
曰く、地面や砂自体が熱を持っているわけではなく、周囲より一段下がったくぼみに砂を敷き詰め湯を張り、地面や砂が温まった段階でお湯を抜いて砂蒸し温泉を人工的に作ってるらしい
それだったら別に指宿じゃなくっても、全国どこでもできるんじゃない?
なんていうのは無粋だろう。
10~15分して砂からはい出ると、思ったほど体に砂はまとわりついてなかった。
何度か手で払うとほとんど落ちるくらい。
ただ、その状態で服を着るわけにはいかないので、屋内の浴槽で砂を完全に落としてから服を着て上がった。
タオルは1枚でもいいけれど、乾いたタオルで体を拭きたいって人は2本持って行ったほうが良いかもしれない
また、温泉の入り口近くにこんなのもあった。
別にどこの温泉にもあるようなありふれたものだったけれども200円分購入
味も、まぁ普通
砂蒸しのほかにも
- UMAのいない池田湖
- 冬なのにそうめん一筋、唐船峡
とかも行った。
多分年内最後の小旅行だっただろうな
さて今回で「鹿児島と言えば」みたいなスポットは大体巡ったつもりだけれど、まだ見落としあるかな?
正味2ヶ月ちょっとあるはずだし頑張らなくてもまだどこか行く時間はあるはずだけれど・・・